眼科に革命をもたらした超広角眼底カメラ
超広角眼底カメラの登場は、眼科に革命をもたらしたと言っても過言ではありません。当院はその中でも最も撮影範囲の広いOptos社製Californiaを導入しています。
● 画角は従来カメラの8倍
従来の眼底カメラでは黄斑部を中心としたわずかな範囲(約10%)しか撮影ができなかったのですが、Californiaは眼内の80%、画角200度が一度に撮影可能です。
● 撮影時間は0.4秒
● まぶしさがない
フラッシュをたかないため、まぶしさがありません。
● 無散瞳で撮影可能
瞳を開く検査薬を使わず2mmの瞳孔径、明室で撮影可能なため、検査後の見えづらさもなく、車で帰宅も可能です。
● 病気の早期発見に有用
スクリーニングとして使え、かつ精度が高いため様々な病気の早期発見に役立ちます。
特に自覚症状のない早期の網膜剥離の診断に有用です。
● 自発蛍光撮影
眼底自発蛍光検査とは、網膜の一部である色素上皮に老廃物(主にリポフスチン)がたまり、そこが特定の光に励起され蛍光を発し、普段の眼底検査では分からない病気を見つけ出すことができる検査です。主に加齢黄斑変性や網膜色素変性症などの早期診断に有用です。
それが非侵襲、一度の撮影で広い範囲が撮影できる訳ですから尚更となります。
● フルオレセイン蛍光眼底造影
従来は散瞳して患者様に目を動かしてもらい、カメラを振り何十枚も撮影する大変な検査でしたが、一度の撮影でほぼ完結する超広角眼底カメラでの撮影は画期的なものと言えます。ただでさえ造影下の撮影は患者様に点滴をしてもらい、まぶしい中何十枚も撮影することになるので、その負担軽減に寄与します。
● インドシアニングリーン蛍光眼底造影
フルオレセインでは、検出困難な網膜の下の脈絡膜血管病変の診断に向いています。特に加齢黄斑変性やポリープ状脈絡膜血管症の診断に有用です。