現在保険適応となっている硝子体注射は、ルセンティスおよびアイリーアによる抗VEGF薬治療とマキュエイドによる硝子体内注射があります。
- 抗VEGF薬治療とは
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視力低下の原因となる黄斑浮腫は
網膜内に虚血が生じ毛細血管や新生血管から
血液成分が漏れ出すことで引き起こされます。その原因となる物質が、VEGF:vascular endothelial growth factor(血管内皮増殖因子)と言われています。
抗VEGF薬治療は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで直接新生血管や血液成分の漏れを抑制する新しい治療法です。費用
抗VEGF薬治療は保険診療となっております。1割負担 3割負担 約14,000円 約55,000円 治療スケジュール
月に一度注射をしていき、黄斑浮腫が改善し視力が安定してきたら終了となります。
再発を繰り返し継続投与が必要な症例もあります。
- マキュエイド
硝子体注射とは -
元々は2010年に硝子体手術時の硝子体可視化に用いられておりました。
2012年に糖尿病黄斑浮腫に対しても承認され抗VEGF薬治療と共に用いられるようになりました。
2017年にはテノン嚢下投与にて網膜静脈閉塞症および非感染性ぶどう膜炎に適応が拡大されております。成分はステロイド薬のため、副作用として眼圧上昇および白内障などが報告されております。マキュエイド硝子体注射は保険診療となっております。1割負担 3割負担 8,213円 24,639円